ライブ会場にて四曲入りスプリットシングルを売っている。二百円。

歌詞

『青春四十切符』

 とうとう俺は這い出た。それつまり四畳半。築三十年の三十路賃貸アパートは、それはもう麻薬のように甘美であり抜け出すのに相当な労力を必要とする。それでも俺は確固たる意思を提示し、壁に決意を貼り付け、どうにかこうにか、脱出に成功した。外に出るのは一か月振りである。乾パンと水のみでどうにか生命活動を維持していた俺は、シャバにでた爽快感から、好きなものを買って食ってやるという、たいへん動物的な衝動に駆られ。三十メートル先には赤と白で緑で施された、七とある、奇怪な看板。奴は俺に喧嘩を売っているのか?それとも、食糧を売っているのか?ここで考えていてもらちがあかん。虎穴にいらずんば虎児を得ずとかいうやつだ。自動に開くドアつまり、自動ドアを入り、俺様はコンビニに入っていった。飛んで火に入る夏の虫、それつまり俺。金がねえ、まったくもって、金がねえ。そこで閃いた。金はあった。レジの中にあるじゃねえか、たっぷりと。金ならある。おい、小僧、そこの小娘でもいい。金ならある。ブリトーを百個くれ。ついでに水分も必要だ。いいちこをたのむ。ついでにアクエリアスだ。もうめんどくせえ、この店をよこせ。変わりに俺をくれてやる。俺をくれてやると言っているんだ。好きにしていいぞ。そのかわり店は俺のだ。ククク。なんだよ、すべて冗談だよ。これだから平成生まれは困るぜ。俺がわかい頃には、そりゃあもうすごかったんだぜ。わかったわかった。出てくよ。おじさんお手上げです。しかしおいそれと従うわけにはいかねえなぁ。店の商品全部、上下逆さま裏返しに陳列していっちゃうよ。悪いことではない、盗むわけではないのだし。頼むから俺を止めてくれよ。おい、そこの小娘、止めてみろよ、小僧。うひょ。全部ジョーク。こんな店どうでもいいわい。コンビニを出ると、偉いよ俺ってと、顔に書いてあるクソガキのにやけ顔にゲロを吐くほど、イラついて、人としての性能の違いを見せつけるためにも、ラリアットをかます衝動にかられ、実行に移す。とんでもない邪魔がいた。電信柱このやろう。腕が折れた。俺様の黄金の右手が粉砕骨折だなこの感覚。水と乾パンではなく、牛乳とカロリーメイトにしとけばよかったのであるが、時すでに遅し。俺の名前はただし。ペットボトル潰し。ガキをふっ飛ばし。俺も必死。しっしっし。素晴らしい世界だし。向こう千年は生きていたいものよ。生きることが生きる理由で生き甲斐。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

生きがい、気違い。ナイスガイ。

  

『ダンシングG』

狂ってるってテレパシー虫   表に出てスポットライトを浴びるのさ

 

ノリノリのパンクナンバーを背景に   騒がしい戦場に遊びにいくのさ

 

毒のスプレーから逃げ    ペーパータオルをよけて

 

ダンシング  ダンシング ダンシング レッツダンシング

 

ダンシングG  ダンシングG

 

狂ってるってテレパシー無視   表に出てスポットライトを浴びるのさ

 

ノリノリのロックナンバーを背景に   騒がしい戦場に遊びにいくのさ

 

ダンシング  ダンシング ダンシング レッツダンシング

 

ダンシングG  ダンシングG

 

ジャリと埃と砂まみれのビニールを喰って、長らく生活していた我が誇り高き一族の天草士朗的な、ヒーローダンシングG。甘シロップでつけたスタミナを縦横無尽に発揮し、九十度の壁をなんなく乗り越え、シリコン製のジェンガのような地面を闊歩し、ついにおびたるわ、至福の光。みなには毒らしいが、天草士朗的な

 

ダンシングG  ダンシングG

ダンシングG  ダンシングG

狂ってるってテレパシー虫   表に出てスポットライトを浴びるのさ

 

ノリノリのパンクナンバーを背景に   騒がしい戦場に遊びにいくのさ

 

毒のスプレーから逃げ    ペーパータオルをよけて

 

ダンシング  ダンシング ダンシング レッツダンシング

 

ダンシングG  ダンシングG

 

狂ってるってテレパシー無視   表に出てスポットライトを浴びるのさ

 

ノリノリのロックナンバーを背景に   騒がしい戦場に遊びにいくのさ

 

ダンシング  ダンシング ダンシング レッツダンシング

 

ダンシングG  ダンシングG

 

ジャリと埃と砂まみれのビニールを喰って、長らく生活していた我が誇り高き一族の天草士朗的な、ヒーローダンシングG。甘シロップでつけたスタミナを縦横無尽に発揮し、九十度の壁をなんなく乗り越え、シリコン製のジェンガのような地面を闊歩し、ついにおびたるわ、至福の光。みなには毒らしいが、天草士朗的な

 

ダンシングG  ダンシングG

ダンシングG  ダンシングG

 

『ナンパマチ』

笑っちゃうわ あなたがどうしようが興味がないのよ   悪いわね あなたがどこにいようがどうだっていいのよ

分不相応なの ニセモノは近づかないでお願い

 

映画のような  ビビビの彼が  現れるまで  あなたは私の勝手なの

 

軽蔑してもいいわよ だって私 死ぬほどわがまま

自分を変えるつもりはないわ 世界が私に合わせるの

 

圧倒的で 絶対的な 存在にキズをつけてもらいたいの

やれるものならね  さあやってみなさい  私はいつもの場所で今日もナンパ待ち

 

ナンパ待ち (今日も彼女はあの街で)

ナンパ待ち (おめかし気合い入っている)

ナンパ待ち (奇抜なカラー目立っている)

ナンパ待ち (はたから見たら女スパイ)

 

あなた程度に私の何がわかるっていうの。あなた程度に!

ごめんもう無理 いそがしいのほっといてちょうだい

 

つまり私に嫉妬してるってことね

はいはい戯言はもうたくさん 

気がつけば周りに誰も

いない孤独にさえも気付かずに

 

ナンパ待ち (今日も彼女はあの街で)

ナンパ待ち (おめかし気合い入っている)

ナンパ待ち (奇抜なカラー目立っている)

ナンパ待ち (はたから見たら女スパイ)

 

期限切れ (水のようにゆっくりと)

期限切れ (流れた時も気がつけば)

期限切れ (もう戻らない永遠に)

期限切れ (白髪混じりの女スパイ)

 

ナンパ待ち (ナンパ待ち)

ナンパ待ち (ナンパ待ち)

ナンパ待ち (ナンパ待ち)

ナンパ待ち (ナンパ待ち)

 

『冒険者とキャサリンのテーマ』

Hey猫のキャサリン。俺は旅立つ。

いく当てないけど、いく当てないけど。

そこで本当の自分を見つけ立派な人間になって帰ってくるよ。

 

Hey猫のキャサリン。お前は黒くて白いブチネコ、腹は白いね

愛くるしい鼻、甘える声、コロコロと色を変える瞳。

Hey猫のキャサリン俺は旅立つ。

 

んなこと吾輩に言われても困るわ。

今日のごはんもないのに未来のことなんてきけないわ。

 

だからキャサリン、キスをしてくれ、俺のハートに勇気を分けてくれ。

 

わけるもなにも栄養が欲しいの今すぐ。食べたら寝るの、そしてまた食べる

寝る食べる寝る食べる。

 

吾輩はキャットフードが食べたいの

吾輩はモンプチが食べたいの

吾輩はキャラットが食べたいの

吾輩は猫大好きフリスキーが食べたいの

猫が大好きな、猫が大好きなキャットフードを食べる

栄養がほしいの今すぐ。

 

 

Hey猫のキャサリン聞いてくれ、大発見だ。

恋と愛の違いが立証されたぞ、ついに

恋は好奇心、相手の知らない部分知りたい。

愛は必要、相手の事を知った上で欲する。

だからキャサリン、愛している、俺はお前を愛している。

俺にはお前だけ、触れてよ、甘えてくれ

だけど俺は旅立つ、君をおきざりにして

 

んなことわがはいに言われても困るわ。

栄養が欲しいの、今すぐ。食べたら寝るの、そしてまた食べる

寝る食べる寝る食べる寝る食べる寝る食べる。

 

吾輩は今だけあればいい。

吾輩は今だけあればいい。

吾輩は今だけあればいい。